撮影設定(静止画)
撮影時の設定を設定できます。
撮影画面で MENU/OK ボタンを押して、A(撮影設定)タブを選びます。
メニューに表示される項目は、撮影モードによって異なります。
ドライブ設定
ドライブモードの設定を変更できます。
設定 | 説明 |
---|---|
BKT設定 | ドライブモードが BKT のときのブラケティングの種類やそれぞれの設定を変更できます(aBKT設定)。 |
CH 高速連写 |
ドライブモードが CH(高速連写)のときの連写速度を設定します。電子シャッター使用時の表示フレームレートは、1.25Xクロップ の連写速度選択時は60fps、それ以外は40fpsになります。 設定値
*1 電子シャッター使用時のみ選べます。 *2 メカニカルシャッター使用時のみ選べます。 |
CL 低速連写 |
ドライブモードが CL(低速連写)のときの連写速度を設定します。 設定値
* 電子シャッター使用時は6.6fpsで撮影します。 |
HDRモード | 一度シャッターボタンを押すと明るさの異なる3枚の画像を撮影し、1枚の画像に合成します。白飛びや黒つぶれの少ない画像を撮影できます(aHDR撮影)。 |
ADV. フィルター設定 | ドライブモードが ADV. のときのフィルター効果を設定します(aアドバンストフィルター撮影)。 |
BKT設定
ドライブモードが BKT のときのブラケティングの種類やそれぞれの設定を変更できます。
BKT選択
ドライブモードが BKT のときのブラケティングの種類を選びます。
ブラケティングの種類 | |
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OAEブラケティング | VホワイトバランスBKT |
WISOブラケティング | YダイナミックレンジBKT |
XフィルムシミュレーションBKT | ZフォーカスBKT |
AEブラケティング
BKT選択 が OAEブラケティング のときの撮影コマ数などを設定できます。
サブメニュー | 内容 |
---|---|
コマ数/ステップ数設定 |
AE ブラケティングで撮影するコマ数と明るさの変化量(ステップ数)を設定できます。
|
1 コマ/連続 |
AEブラケティング撮影時にシャッターボタンを押したときの機能を設定できます。
|
撮影順序設定 | AEブラケティングの撮影順序を設定できます。 |
ISOブラケティング
BKT選択 が WISOブラケティング のときの変化量を設定します。
設定値 | ||
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±1/3 | ±2/3 | ± 1 |
フィルムシミュレーションBKT
BKT選択 が XフィルムシミュレーションBKT のときに撮影する3枚の画像に対するフィルムシミュレーションの設定をそれぞれ設定します(aフィルムシミュレーション)。
ホワイトバランスBKT
BKT選択 が VホワイトバランスBKT のときの変化量を設定します。
設定値 | ||
---|---|---|
± 1 | ± 2 | ± 3 |
フォーカスBKT
フォーカスBKT撮影の方法を マニュアル か AUTO で選べます。
-
マニュアル を選ぶと、次の項目を手動で設定できます。
サブメニュー 内容 コマ数 撮影するコマ数を選びます。 ステップ ピントの変化量を選びます。 撮影間隔 次の撮影までの時間を選びます。 コマ数/ステップとピント位置の関係について
コマ数/ステップ とピント位置の関係は図のようになります。
Aステップ
Bコマ数
C撮影開始位置
- ピント位置は、撮影開始位置から無限遠側に向かって移動します。
- ステップ の数値が小さいとピント位置の間隔は狭くなり、大きいと広くなります。
- ピント位置が無限遠に到達すると、コマ数 の設定に関わらず撮影を終了します。
-
AUTO を選ぶとカメラが コマ数 と ステップ を自動で設定します。
-
撮影メニューからA撮影設定 > フォーカスBKT設定 を選び、MENU/OK ボタンを押します。
-
AUTO を選んでから、撮影間隔 を設定します。
撮影画面が表示されます。
-
被写体のもっとも手前にピントを合わせて MENU/OK ボタンを押します。
距離指標上に A が設定されます。
もっとも遠い方を先に設定しても、ピントを合わせる範囲は変わりません。
-
被写体のもっとも遠い方にピントを合わせて DISP/BACK ボタンを押します。
距離指標上に B が設定され、ピントを合わせる範囲(A と B の間)が設定されます。
DISP/BACK ボタンの代わりに MENU/OK ボタンを押して再度 A を設定することもできます。
-
撮影します。
カメラが コマ数 と ステップ を自動で設定します。撮影コマ数は撮影画面に表示されます。
-
スポーツファインダーモード
撮影画面をクロップし、枠内を撮影します。スポーツや鳥など動く被写体を撮影する場合に便利です。
設定 | 説明 |
---|---|
ON | 画面内に画角1.25倍相当のフレーム(枠)が表示され、フレーム(枠)内をクロップして撮影します。 |
OFF | クロップ撮影しません。 |
撮影メニューの H画質設定 > 画像サイズ は P サイズのみ選べます。
電子シャッターで撮影可能なモードのときは使用できません。
プリ撮影sJ
シャッターボタンを全押ししてから撮影画像がメモリーカードに記録されるまでのタイムラグを抑えるために、シャッターボタンを半押しした時から電子シャッターによる撮影を開始し、全押し直前の画像から連写した画像をメモリーカードに記録します。
設定値 | |
---|---|
ON | OFF |
連写設定が CH(高速連写)で s電子シャッターのときにプリ撮影を行います(aシャッター方式)。
セルフタイマー
シャッターボタンを全押ししてからセルフタイマーが開始されるまでの時間を設定できます。
- 画面には、シャッターがきれるまでの秒数が表示されます。
- タイマーを途中で止めるには、DISP/BACK ボタンを押します。
設定 | 説明 |
---|---|
R2秒 | シャッターボタンを全押ししてから2秒後にシャッターがきれます。シャッターボタンを押すときにカメラが動くのを防ぐときなどに使用します。セルフタイマー開始と同時にカメラ前面のセルフタイマーランプが点滅します。 |
S10秒 | シャッターボタンを全押ししてから10秒後にシャッターがきれます。撮影者を含めた集合写真を撮影するときなどに使用します。カメラ前面のセルフタイマーランプが点灯し、撮影直前に点滅します。 |
OFF | セルフタイマーを使用しません。 |
シャッターボタンを押すときは、レンズの前に立たないでください。ピントが合わなかったり、適正な明るさにならなかったりすることがあります。
セルフタイマー設定は、電源をオフにすると自動的に解除されます。
セルフタイマー設定保持
ON のときは、セルフタイマー撮影後に続けてシャッターボタンを押すと、設定されている時間でセルフタイマー撮影できます。また、電源をオフにしても セルフタイマー の設定は維持されます。
設定値 | |
---|---|
ON | OFF |
セルフタイマーランプ
ON にするとセルフタイマー撮影中にセルフタイマーランプが点滅します。夜景を撮影するときなどは OFF に設定してください。
設定値 | |
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ON | OFF |
インターバルタイマー撮影
設定した時間ごとに自動撮影するインターバルタイマー撮影の 撮影間隔 と 撮影回数 を設定できます。
-
撮影メニューから A撮影設定 > インターバルタイマー撮影 を選び、MENU/OK ボタンを押します。
インターバルタイマー撮影の設定画面が表示されます。
-
efgh で撮影間隔と撮影回数を設定し、MENU/OK ボタンを押します。
開始時間設定画面が表示されます。
-
efgh で開始時間を設定し、MENU/OK ボタンを押します。
インターバルタイマー撮影が開始されます。
バルブ撮影、多重露出撮影のインターバルタイマー撮影はできません。また、連写でインターバルタイマー撮影すると、1回の撮影は1コマ撮影となります。
三脚のご使用をおすすめします。
撮影中のバッテリー切れに注意してください。ACパワーアダプターAC-5VJをご使用ください。
インターバルタイマー撮影中は画面の表示が消えます。撮影の数秒前になると画面表示が復帰します。
画面の表示が消えているときにシャッターボタンを押すと、画面表示が復帰します。
撮影回数を ∞ に設定すると、インターバルタイマー撮影設定前の画面に表示されていた撮影可能枚数まで撮影します。
インターバルタイマー撮影露出平準化
ON にすると、インターバルタイマー撮影時にカメラが自動で露出を調整し、直前に撮影された画像と明るさが大きく変化しないようにします。
設定値 | |
---|---|
ON | OFF |
被写体の明るさが大きく変化するときは、露出が安定しないように見えることがあります。その場合、インターバルタイマー撮影 の 撮影間隔 を短くすることをおすすめします。
マニュアル(M)撮影のときは、感度が A(オート)のときのみ露出の平準化を行います。
測光
カメラが被写体の明るさを測定する方法を変更できます。撮影状況により、適正な明るさ(露出)にならないときに使用します。
測光モードを変更するときは、Gフォーカス設定 > 顔検出/瞳AF設定 を OFF にしてください。
設定 | 説明 |
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oマルチ | 被写体の輝度分布や色、背景や構図などの情報を瞬時にカメラが判断し、さまざまな撮影状況で適正な露出が得られます。通常の撮影では、o(マルチ)をおすすめします。 |
p中央部重点 | 撮影画面の中央部を重点的に測光して露出値を決定します。 |
vスポット | 画面中央部約2%部分の露出が最適になるように測光します。逆光時など、被写体と背景の明るさが大きく異なるときなどに使用します。 |
wアベレージ | 画面全体を平均して測光します。構図や被写体により露出が変化しにくい特長があり、白や黒の服を着た人や風景の撮影などに使用します。 |
シャッター方式
使用するシャッター方式を変更できます。電子シャッターを使用すると、シャッター音を消して撮影することもできます。
設定 | 説明 |
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tメカニカルシャッター | メカニカルシャッターで撮影します。 |
s電子シャッター | 電子シャッターで撮影します。 |
t電子先幕シャッター | カメラが状況に応じて 電子先幕 または メカニカルシャッター で撮影します。 |
uメカニカル+電子 | カメラが状況に応じて メカニカル または 電子シャッター で撮影します。 |
v電子先幕+メカニカル | カメラが状況に応じて 電子先幕 または メカニカルシャッター で撮影します。 |
w電子先幕+メカニカル+電子 | カメラが状況に応じて 電子先幕、メカニカル、電子シャッター のいずれかを使って撮影します。 |
s電子シャッター、uメカニカル+電子、w電子先幕+メカニカル+電子 のいずれかに設定すると、シャッタースピードダイヤルを 8000 にしたあとにリアコマンドダイヤルで、より高速のシャッタースピードを選べます。
電子シャッター使用時は、以下のことにご注意ください。
- 動いている被写体を撮影すると、画像が歪んで撮影される場合があります。
- 高速シャッター使用時においても、手持ち撮影すると画像が歪んで撮影される場合があります。三脚のご使用をおすすめします。
- 瞬間的な光や、蛍光灯などの照明下では、帯状のムラが撮影されることがあります。
- シャッター音を消して撮影できますが(aシャッター音量)、被写体のプライバシーや肖像権などに十分ご配慮の上、お客様の責任でお使いください。
電子先幕シャッター使用時は、以下のことにご注意ください。
シャッタースピードが高速になるほど露光ムラが大きくなり、被写体のボケ像が欠けて写ることがあります。
電子シャッター使用時は、以下の機能制限があります。
- 拡張感度は使用できません。
- 電子シャッターで撮影されるときは、長秒時ノイズ低減は機能しません。
- フラッシュは発光しません。
フリッカー低減
蛍光灯などの照明下で画面や画像に発生するちらつき(フリッカー現象)を低減します。
設定 | 説明 |
---|---|
全コマ | 全コマでフリッカー低減処理を行います。1コマ目のみでフリッカー低減処理を行う場合に対し、連写速度が遅くなります。 |
1コマ目のみ | 1コマ目のみでフリッカー低減処理を行い、2枚目以降(連写時)はその処理を継続します。連写中にフリッカーが見えてきてしまう事があります。 |
OFF | フリッカー低減を行いません。 |
フリッカー低減を使用すると、撮影にかかる時間が長くなります。
電子シャッターでは、フリッカー低減 が OFF になります。
動画撮影では、使用できません。
ブレ防止モード
手ブレを軽減します。
設定 | 説明 |
---|---|
常時 | 常に手ブレ軽減を行います。 |
撮影時 | 撮影される瞬間のみ手ブレ軽減を行います。フォーカスモードが C のときは、シャッターボタン半押し時も手ブレを軽減します。 |
OFF | 手ブレ軽減を使用しません。三脚使用時などカメラが固定されている場合は、ブレ防止モード を OFF にしてください。OFF のときは、xが表示されます。 |
レンズに手ブレ補正のスイッチ(OISスイッチ)がある場合、レンズ側の設定が優先されます。
手ブレ補正機能が動作すると、振動や動作音を感じることがあります。
感度AUTO設定
ISO感度を A(オート)に合わせたときの 基準ISO感度、上限ISO感度、低速シャッター限界 を設定できます。AUTO1、AUTO2、AUTO3 にそれぞれ異なった値を設定できます。
設定値
設定 | 設定値 |
---|---|
基準ISO感度 | 160 ~ 12800 |
上限ISO感度 | 400 ~ 12800 |
低速シャッター限界 | 1/500 ~ 1/4秒、AUTO |
工場出荷時の設定値
設定 | AUTO1 | AUTO2 | AUTO3 |
---|---|---|---|
基準ISO感度 | 160 | ||
上限ISO感度 | 800 | 1600 | 3200 |
低速シャッター限界 | AUTO |
基準ISO感度 と 上限ISO感度 を設定すると、その範囲内で最適な露出になるようにカメラが自動的にISO感度を設定します。また、低速シャッター限界 では、ISO感度が自動で切り替わるシャッタースピードの低速側の限界値を設定できます。
上限ISO感度 よりも 基準ISO感度 を高く設定している場合は、上限ISO感度 で設定されているISO感度で撮影されます。
基準ISO感度 と 上限ISO感度 の範囲内でも最適な露出が得られない場合は、低速シャッター限界 で設定したシャッタースピードよりも遅くなる場合があります。
低速シャッター限界 を AUTO にすると、レンズの焦点距離に応じてカメラが自動的に低速シャッター限界の値を設定します(手ブレ補正のON/OFFによって、設定は変わりません)。この時のシャッタースピードの目安は、「1/焦点距離」秒になります。
多重露出
多重露出撮影 で撮影した複数の画像をどのように合成するかを選べます。
設定 | 説明 |
---|---|
ON |
多重露出の設定を選んで、多重露出撮影を行います。
|
OFF | 多重露出撮影を行いません。 |
一度に9枚の画像まで合成することができます。
xFワイヤレス通信
無線LANを使ってスマートフォンと通信できます。スマートフォンと通信すると、以下の機能が使用できます。
- スマートフォンを操作して、カメラで撮影
- カメラからスマートフォンに画像を送信
- スマートフォン側でカメラ内の画像を閲覧/取り込み
- スマートフォンで取得した位置情報をカメラに送信
これらの機能を使用するには、スマートフォンにあらかじめ最新のスマートフォンアプリケーション「FUJIFILM Camera Remote」をインストールしておく必要があります。
「FUJIFILM Camera Remote」については、以下のサイトをご覧ください。