H撮影メニュー(画質設定)
撮影時の画質に関する機能を設定できます。
撮影画面でMENU/OKボタンを押して、H(画質設定)タブを選びます。

メニューに表示される項目は、撮影モードによって異なります。
画像サイズ
記録する画像の大きさを変更できます。
| 設定値 | |||
|---|---|---|---|
| O4:3 (5328 × 4000)  | 
O3:2 (6000 × 4000)  | 
O16:9 (6000 × 3376)  | 
O1:1 (4000 × 4000)  | 
| P4:3 (3712 × 2784)  | 
P3:2 (4240 × 2832)  | 
P16:9 (4240 × 2384)  | 
P1:1 (2832 × 2832)  | 
| Q4:3 (2656 × 1992)  | 
Q3:2 (3008 × 2000)  | 
Q16:9 (3008 × 1688)  | 
Q1:1 (2000 × 2000)  | 
画像サイズは、カメラの電源をオフにしても撮影モードを切り替えても保持されます。
画質モード
用途に合わせて記録画像の圧縮率を変更できます。
| 設定 | 説明 | 
|---|---|
| FINE | 圧縮率を低くして画質を優先するモードです。 | 
| NORMAL | 圧縮率を高くして撮影枚数を優先するモードです。 | 
| FINE+RAW | FINEで撮影したJPEG画像と、RAWファイルの両方を保存します。 | 
| NORMAL+RAW | NORMALで撮影したJPEG画像と、RAWファイルの両方を保存します。 | 
| RAW | RAWファイルのみを保存します。 | 
ファンクションボタンを使ってRAW画像を撮影する
画質モードでFINEまたはNORMALを選択していても、ファンクションボタンにRAWを割り当てておくと、ファンクションボタンを押すだけでRAW画像を撮影できます(aファンクションボタンの割り当て変更)。再度ファンクションボタンを押すか、1コマ撮影すると、元の設定(左列)に戻ります。
| 設定されている画質モード | ファンクションボタン(RAWを割り当て済み)を押した場合 | 
|---|---|
| FINE | FINE+RAW | 
| NORMAL | NORMAL+RAW | 
| FINE+RAW | FINE | 
| NORMAL+RAW | NORMAL | 
| RAW | FINE | 
フィルムシミュレーション
撮影時の発色や階調を変更できます。被写体に応じてフィルムを再現した設定から選べます。表現意図に応じてフィルムを選ぶ感覚で、色再現や階調表現を使い分けることができます。
| 設定 | 説明 | 
|---|---|
| c PROVIA/ スタンダード  | 
標準的な発色と階調で人物、風景など幅広い被写体に適しています。 | 
| d Velvia/ ビビッド  | 
高彩度な発色とメリハリのある階調表現で、風景や花の撮影に適しています。 | 
| e ASTIA/ ソフト  | 
肌色のつながりを良くしつつ、青空も鮮やかに写るようになります。屋外のポートレートに適しています。 | 
| i クラシッククローム  | 
発色を抑えて暗部のコントラストを高めます。落ち着いた表現に適しています。 | 
| g PRO Neg. Hi  | 
hPRO Neg. Stdに比べて階調をやや硬めにしています。屋外でのポートレートに適しています。 | 
| h PRO Neg. Std  | 
全体的に落ち着いたトーンになります。さらに肌色再現の階調のつながりを重視し、スタジオでのポートレート撮影に適しています。 | 
| b モノクロ(フィルターなし)  | 
モノトーンの表現を活かした印象的な仕上がりの撮影に適しています。 | 
| e モノクロ + Yeフィルター  | 
被写体のコントラストをやや強調した表現に適しています。青空が少し濃くなります。 | 
| d モノクロ + Rフィルター  | 
被写体のコントラストを強調した表現に適しています。青空が濃くなります。 | 
| f モノクロ + Gフィルター  | 
唇や肌などの調子が出る階調表現で、ポートレートに適しています。 | 
| f セピア  | 
ウォーム調の色合いであたたかみのある雰囲気の表現に適しています。 | 
美肌レベル
美肌効果のレベルを変更できます。効果を確認しながらレベルバーで調整します。

美肌レベルを変更するときは、Gフォーカス設定 > 顔検出/瞳AF設定を顔検出ONにしてください。
ブライトモード
ONにすると、撮影モードをSにしているときに、ブライトモードが使用できます。ブライトモードを使用するとハイライトからシャドーまでをより鮮明に撮影できます。

| 設定値 | |
|---|---|
| ON | OFF | 
ダイナミックレンジ
撮影する画像のダイナミックレンジを変更できます。広いダイナミックレンジでの撮影は、明暗差の強い建物、コントラストの高い被写体(光と波、強い光と紅葉、青空での人物撮影など)、白い被写体(建物、動物、白い服でのポートレート撮影など)などのシーンに効果的です。選んだダイナミックレンジの広さで撮影します。
| 設定 | おすすめ用途 | |
|---|---|---|
| AUTO (自動調整)  | 
V100% | 
 曇天や室内では、コントラストのある画像が撮影できます。 
 コントラストの強いシーンでの、白とびを抑えます。  | 
| W200% | ||
| X400% | ||
ダイナミックレンジが広くなるほど、画像にノイズが増えます。状況に応じてダイナミックレンジ設定を使い分けてください。
ダイナミックレンジがAUTOのときは、V100%またはW200%で自動調整され、シャッターボタンを半押しすると絞りとシャッタースピードが表示されます。
W200%はISO感度がISO 400以上ISO12800以下、X400%はISO 800以上ISO12800以下のときに設定できます。
ホワイトバランス
ホワイトバランスを太陽光や照明などの光源に合わせて設定することにより、見た目に近い色で撮影できます。
| 設定 | 説明 | 
|---|---|
| AUTO | カメラが自動的にホワイトバランスを設定します。通常の撮影では、AUTOをおすすめします。 | 
| h | 白い紙などを使って、自分でホワイトバランスを設定します。 | 
| k | 色温度を設定します。 | 
| i | 晴天の屋外での撮影用です。 | 
| j | 曇天や日陰などでの撮影用です。 | 
| k | 昼光色蛍光灯の下での撮影用です。 | 
| l | 昼白色蛍光灯の下での撮影用です。 | 
| m | 白色蛍光灯の下での撮影用です。 | 
| n | 電球、白熱灯の下での撮影用です。 | 
| g | 水中での撮影を想定し、青かぶりを軽減します。 | 
人物の顔をアップで撮影するときや特殊な光源を使って撮影するときなど、AUTOの設定で望んだような結果が得られないときは、光源にあったホワイトバランスを選ぶかカスタムホワイトバランスをお使いください。
フラッシュ発光時は、AUTO/g設定時のみフラッシュ用のホワイトバランスになります。光源の雰囲気を残したい場合は、フラッシュを発光禁止に設定してください。
WBシフト
ホワイトバランスを選んだあとに、MENU/OKボタンを押すと、WBシフト画面が表示され、シフト量を調整できます。フォーカスレバーでホワイトバランスのシフト量を調整します。

ホワイトバランスを選んだあとに、DISP/BACKボタンを押すと、シフト量を調整しないでホワイトバランスが設定されます。
カスタムホワイトバランス
カスタムホワイトバランスでは、自分でホワイトバランスを設定します。あらかじめ白い紙などの被写体をご用意ください。
白い紙の代わりに、色のついたものを使用すると、それを白の基準にするため、色味を意図的に変更することができます。
- 
ホワイトバランスの設定画面からカスタムホワイトバランス(h)を選びます。
 - 
白い紙などの被写体を画面いっぱいに表示します。

MENU/OKボタンを押すと、ホワイトバランスシフト量を調整できます。
 - 
シャッターボタンを全押しして設定します。
前回取得したホワイトバランスを使用するには、シャッターボタンの代わりにDISP/BACKボタンを押します。
 - 
「GOOD!」と表示されたら、MENU/OKボタンを押して決定します。

- 「OVER」または「UNDER」と表示された場合は、ホワイトバランスを正しく測定できていません。
 - 「OVER」と表示されたときは-(マイナス)側に露出補正してから、再度測定してください。
 - 「UNDER」と表示されたときは+(プラス)側に露出補正してから、再度測定してください。
 
 
k色温度を設定する
色温度を設定すると、画像全体の色味を調整できます。
色温度を設定することで、青味や赤味を強調したイメージの画像や、実際の色味とは大きく異なる画像を意図的に撮影できます。
- 
ホワイトバランスの設定画面からkを選びます。
色温度の一覧が表示されます。

 - 
フォーカスレバーで色温度を選び、MENU/OKボタンを押します。
WBシフト画面が表示されます。
シフト量を調整しないときは、色温度を選んだあとにDISP/BACKボタンを押してください。
 - 
フォーカスレバーでホワイトバランスのシフト量を調整します。
 - 
MENU/OKボタンを押します。
 
色温度について
色温度とは、光の色を客観的な絶対温度(単位:K[ケルビン])で表したものです。色温度が低いほど赤味を帯び、色温度が高くなるほど青味を帯びた光色になります。
ハイライトトーン
画像のハイライト部の調子を軟らかくしたり、硬くしたりできます。ハイライト部の調子を硬くしたいときは「+」側に、軟らかくしたいときは「-」側に設定します。
| 設定値 | ||||
|---|---|---|---|---|
| -2 | -1 | 0 | +1 | +2 | 
シャドウトーン
画像のシャドウ部の調子を軟らかくしたり、硬くしたりできます。シャドウ部の調子を硬くしたいときは「+」側に、軟らかくしたいときは「-」側に設定します。
| 設定値 | ||||
|---|---|---|---|---|
| -2 | -1 | 0 | +1 | +2 | 
カラー
画像の色の濃さを設定します。撮影画像の色を濃くしたいときは「+」側に、薄くしたいときは「-」側に設定します。
| 設定値 | ||||
|---|---|---|---|---|
| -2 | -1 | 0 | +1 | +2 | 
シャープネス
画像の輪郭をソフトにしたり、強調したりできます。輪郭を強調したいときは「+」側に、ソフトにしたいときは「-」側に設定します。
| 設定値 | ||||
|---|---|---|---|---|
| -2 | -1 | 0 | +1 | +2 | 
ノイズリダクション
高い解像感を優先するかノイズの少なさを優先するか、撮影者が重視するポイントによって、ノイズリダクションの強弱を調整できます。高感度における質感描写の調整ができます。よりノイズを低減してなめらかにしたいときは「+」側に、画像の輪郭を残したいときは「-」側に設定します。
| 設定値 | ||||
|---|---|---|---|---|
| -2 | -1 | 0 | +1 | +2 | 
長秒時ノイズ低減
ONにすると、長時間露光撮影時のノイズを低減できます。
| 設定値 | |
|---|---|
| ON | OFF | 
色空間
画像の使用目的に合わせて、カラースペースを選択できます。
| 設定 | 説明 | 
|---|---|
| sRGB | 一般的なディスプレイの基準色再現域で、通常の撮影ではsRGBに設定します。 | 
| Adobe RGB | より広い色再現域を持つ色空間で、商用印刷用途などに適しています。 | 

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