ピクセルシフトマルチショット
ボディ内手ブレ補正を利用して、0.5画素単位でシフトした画像を16枚撮影し、それぞれRAW画像で記録できます。撮影したRAW画像はパソコンの専用アプリケーションで合成処理を行い、高解像のRAW画像を生成できます。
-
DRIVEボタンを押してドライブモード選択画面を表示させます。
-
ピクセルシフトマルチショットを選び、撮影間隔を設定します。
- 撮影間隔は最短に設定することをおすすめします。
- 1枚ごとにフラッシュを発光させて撮影する場合は、撮影間隔をフラッシュのチャージ時間に合わせて設定してください。
-
シャッターボタンを押して撮影を開始します。
- メモリーカードに撮影したRAW画像が記録されます。
- 振動を伝えないようにするため、セルフタイマーまたはリモートレリーズで撮影してください。
-
パソコンで合成処理を行います。
- 合成処理はFUJIFILM Pixel Shift Combinerで行えます。
- 高解像度のRAW画像の現像はCapture One社のCapture One Express Fujifilm、Capture One Pro Fujifilm、Capture One Proをご使用ください。FUJIFILM X RAW STUDIO、RAW FILE CONVERTER EX powered by SILKYPIXでは現像できません。
パソコンのソフトウエアの詳細やダウンロードは以下をご覧ください。
a FUJIFILM Pixel Shift Combiner
a Capture One Express Fujifilm
ピクセルシフトマルチショットはテザー撮影にも対応しています。テザー撮影はFUJIFILM Pixel Shift Combinerで行います。
フラッシュ撮影したときのシャッタースピード同調速度は1/5秒(14bit RAW記録時)、1/2.5秒(16bit RAW記録時)以下です。
ピクセルシフトマルチショット撮影時は、以下の制限があります。
- 電子シャッターのみでの撮影になります。
- ISO感度は最大1600に制限されます。ISO 1600以上またはAUTOに設定している場合はISO 1600になり、ISO 1600未満に設定している場合は、設定値のままになります。
- RAW記録方式の記録方式はロスレス圧縮のみになります。
- フォーカスモードがC(AF-C)の場合は、S(AF-S)で撮影されます。S(AF-S)またはM(マニュアル)の場合は、設定されているフォーカスモードのまま撮影されます。
- 動きのある被写体や撮影中に振動、明るさの変化がある場合は、うまく合成できないことがあります。
- A撮影設定 > フリッカー低減は自動的にOFFになります。
- 露出補正は16枚すべて同じ設定で撮影されます。
再生表示
ピクセルシフトマルチショットで撮影された画像を1コマ再生すると、ピクセルシフトマルチショットを示すアイコンが表示されます(a再生時の画面表示)。